今日はインカレ初日でした。
私はインカレに出られないので今日は一日中いろいろな大学のクルーのレースを見て、盗めるところを探したり、年に一度のインカレの雰囲気を楽しんだりしていました。
大会期間なのにレースに出ないというのは1年生のときみたいで久々にあの頃思っていたボート楽しそうだなとか、格好いいなという純粋な気持ちを思い出しました。そして、この1年間私はエルゴや伴チャのタイムといった数字や、自分のなかでの漕ぎの違和感にとらわれて、苛立ったり悩んだり苦しい思いばかりしていたということに気づきました。ボートが楽しいから頑張ろうとか、もっと上手くなろうとかそういう素直な気持ちを持つ余裕が無く、とにかく数字を出さないとダメだと決めつけて数字が出せない自分に不満を持ち続けていました。
今振り返って見ると「もったいないことしたな」と思います。OBのかたがたがよく話して下さるように、現役でボートを漕げる時間は三年ちょっとしありません。私はそのうちの貴重な1年を台無しにしてしまいました。やり方次第では大きく成長できたかも知れないのに、実際は去年より弱い選手になってしまった。本当にもったいないと思います。
ただ、ラッキーなことに私はまだ3年で、あと1年現役でボートを続けられる時間が残っています。本当にツイてるなと思います。大失敗をして、2年生までに作った貯金を使い果たしてしまったけど、名誉挽回のチャンスがあってそのために必要なものを準備する時間も十分にある。これだけ失敗して時間を無駄にしてしまったのにまだ自分次第でどうにでもできる状況なんだから私はすごくラッキーです。3年の今年出られない分、4年で迎える来年のインカレでは誰よりも良い成績を残したいし、とにかく勝ちたい。そうやってこの1年の失敗を取り返してやりたい。そのためにこの1年を無駄にせずに、しっかり反省して学んで一歩一歩成長して行きます。
まずは明後日からのオッタテのレースで、この1ヶ月間新たに積み上げてきたものを出しきってクルーの目標であるFAに行けるように頑張ります。
あと、インカレ後には全日本選考のエルゴがあります。これは例年なら無かったもので私にとってはボーナスステージみたいな感じです。もちろんどうにかして全日本に出たいと思ってるし、そのために少しでも数字を出したいです。でも、インカレ選考から1ヶ月ほどで絶対に結果を変えることが出来ると言えるほど選考は甘いものではないことはわかっています。なので力まず気負わずにやるのが大事かなと考えています。今後勝てる選手になるためには小さいことをコツコツ積み重ね続けるしかないので、選考では今できるベストを尽くそうと思います。その結果全日本のシートを奪えるといいな。
3年H組多田。